FormArteはスペインの北、ビルバオにあるアート教室です。
現在約30人の知的障害を持つ生徒が、プラスチックアートや絵画などの様々な技術について学んでいます。

彼らの活動はクラスの中だけに留まりません!外へ飛び出し、展覧会を開催したり美術館を訪れます。街の人々との壁を取り払い、お互いがより近づくきっかけを作っています。そして社会のノーマライゼーションや知的障害者を認知してもらえるきっかけにもなっています。

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教室に入るとすぐに「あ!日本人の女の子!」と元気な声で迎えられました。生徒はみんな明るく打ち解けるのに時間はかかりませんでした。

教室では水彩画や切り絵、フォトショップを使い、様々な技術を学びます。自分や他の生徒の作品を分析し評価する作業も行います。彼らは正真正銘の美術学生で、その豊富な知識は圧巻です。
外の活動では、ビルバオにあるグッゲンハイム美術館を訪れたり、様々な団体ともコラボレーションをしています。2016年には3度目となる「国際ペーパードレス大会」にも参加し、ランウェイを彩りました。

FormArteの創設者、クリスティーナとアナはボランティアの人たちとともに教室を運営しています。教育と美術を専門分野に持つ彼女たちがFormArteをスタートさせたきっかけは、ひとつのドキュメンタリーでした。
「¿Qué tienes debajo del sombrero?」はアメリカに住むダウン症の女性、国際的彫刻家でもあるジュディス・スコットさんのドキュメンタリーです。

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クリスティーナ:「私たちはドキュメンタリーに登場する、クリエイティブ・グロウス・アートセンターのアイディアをすごく気に入って、それでこの教室を始めようと決めたの。」

アナ:「私たちはチャンスを与えられればどんなカルチャーイベントにも参加するわ!」「FormArteは偏見の壁を壊し、お互いに歩み寄ることで社会的にすごく良い影響を与えているの。いつもたくさんの人が生徒の能力にびっくりしているわ。でもこれは彼らのことをまだ知らないからなのよね。」

FormArteではバッグやスカーフ、傘などを作品として販売しています。売り上げは活動費の一部となりますが、金銭的問題は大きく、彼女たち自身も無給で働いています。それでも社会からのサポートは毎年増えており、クリスティーナもアナも活動を続けていく強い意志を語ってくれました。

生徒たちはそれぞれ異なった創作活動を自分で選んで行います。一人の女の子が彼女の将来について語ってくれました。
「私は私のやっていることが全部好きなの。Tシャツやスカーフを頼まれるから、私がペイントするの。デイジーとか小さい花を描くのが私のやり方。デザインのアイディアはたくさんあるわ!将来はずっと絵を描き続けて行きたいと思っているの。だって好きだから。」

FormArteを訪れて、生徒一人一人にとても大きな可能性を感じました。ひとつひとつの小さなステップが社会を変えていくことに繋がるだろうと信じて、これからも彼らの活動を見守って行きたいと思います。

[Bilbao FormArte]
住所: Nº, Zankoeta Kalea, 1, 48013 Bilbao, スペイン
電話: +34 946 07 68 95
Web: http://formartebilbao.com/es/

 

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